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今年も「おめでとう」と言えない元日

数名から、LINEで新年の挨拶が来た。私は頑なに「あけましておめでとう」とは返さず「本年もよろしくお願いします」とのみ書いた。

生まれ故郷の能登の震災から、きょうで2年になる。きっと今頃、大半の能登の住民は、喪中でない限り「あけましておめでとう」と挨拶を交わしているんじゃないかと思う。

だけど、私は、言えない。言いたくない。幸いなことに家族や親類は元気に生きているが、そんなことは関係ない。

2024年1月1日16時10分、私は愛知にいた。建物が揺れ、慌ててテレビをつけたら津波の映像が流れてアナウンサーが絶叫している。あのショックが私の中で風化するのは、いったい何年後なのだろう。

雪と雷が象徴する北陸の冬とは対照的な、寒くても暖かな陽射しが届く静岡で、私は元気に新年を迎えている。それがどれだけありがたいことなのかを、一人で噛み締めている。